八月三十一日(月)曇り時々小雨
朝、川口の娘と頴美から誕生祝いのメールが入っていた。帰宅して覗いたパソコンにもプノンペンの姪からのメッセージが届いていた。もちろん私自身は行ったことはない南の町で毎日モノディアロゴスを読んでくれているらしい。嬉しいことだ。車が増えてきたのはいいが、ときおり逆走してくる車もあるそうなので、おそらく旦那さんの最後の海外勤務でしょう、残された日々をどうか無事過ごしてほしい。
病室生活に入ってからはいっさいテレビを見ず、社会の動きはひたすら新聞の報道だけに頼っているが、こういうのもいいなと改めて思っている。お笑い番組を見れないのが少しさびしいが、しかしあれも一種の中毒症状みたいなもので、見ないでもけっこう過ごせるものだ(当たり前田のクラッカー)。で、選挙の結果は予想通り。民意、といっても正体不明の化け物みたいなものだが、けっこう正常に機能した。つまり根底にあるのは政治不信の極み、愛想尽かし、できれば棄権したいが、そうすればいよいよ馬鹿な政治がまかり通るので、それよりかはともかく場面転換と思っての投票行為がかなりの部分を占めていたはずだ。
そんなことより、私自身が決めた原稿締め切りはやはり守られそうにない。いま言いいたい、そして言えることはだいたい考え尽したので、それをなんとか塩梅するだけなのだが、やはり自分で決めた締切はなかなか守りにくい。(なんてなにを御託並べてる!ともかく今日中に仕上げろ!)
さて今晩見ようと思うのは(おいおい、原稿が先でねえの?)、昨夜に続いてもう一つ別のイラン映画『こんなに近く、こんなに遠く』でありまして、タイトルはちょっと間延びはしておりますが(やっぱりまずいよ、今晩は)…えー書くことがないので、私もいま間延びさせてるわけでー、このひと月毎日書いてきたその真面目さというか律儀さというか、それに免じて今日はこの辺で失礼します、はい(いいよいいよ、書けばいいつ-もんでもないんだから、書けない時は早く引っ込みな)。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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