今日はたしか宵乗り、むかし何度か野馬原に見に行ったが、明日の甲冑競馬とは違って、軽装の陣羽織での競馬が行われるはず。しかし一日中霧雨が断続的に降っていたのが、夕方になるにつれて小雨に変わった。それでも近所の、あれは第二小学校の校庭からだろうか、花火が何発か打ち上げられた。隣のMさんちの老シベリアン・ハスキーのマック君も、家のミニダックスのクッキー君も花火の音に合わせて遠吠えをしたが、でも花火の方はどう考えてもヤケクソとしか思えない。本当に宵乗りがあったのだろうか。
原町ピンポイント気象情報を見てみると、明日はずっと雨のマーク。でも祭りは雨天実行だから、騎馬武者たちが可哀想だ。鎧の下の綿襦袢(?)が雨を吸い込んでじっとりと重くなってしまう。
下の本棚で懐かしい本を見つけてきた。Y. Iさんの中公新書である。M新聞特派員時代の中国レポートだが、懐かしいと思ったのは、私が『ドン・キホーテの哲学』を出版したとき、S女子大の研究室に訪ねてきて、インタビュアーをしてくれたときのことを思い出したからである。ひげの立派な記者さんで、初対面なのに一気に話が弾んだことを覚えている。しかしその後すぐ彼は中国に行ったので、それ以来なんとなく互いに音信不通になってしまった。まだM新聞にいるのかなと思い「ヤフー」で検索してみると、何と今はTy大学の先生になっていた。メールアドレスもあったので、さっそくメールを入れる。さてなんて返事が返ってくるか楽しみである。
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※本文中の太字、朱書き、アンダーライン、マーカー等の処理はすべて、死後、息子によって為されたものです。
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