あと一日

今年もあと一日になってしまった。明日はお昼にばっぱさんを家に連れてきて、少し早めの年越しをするつもり。先日自室で転倒して、骨は大丈夫らしいが痛さが少し残っているというので、最近施設の近くにできたI整形外科に連れて行った。その時点では痛みはすっかりなくなっていたが、念のためレントゲンを撮ってもらった。幸い骨折もヒビもなく、ひとまず安心したところである。
 それにしてもばっぱさん、つい数年前までは、毎朝夜の森公園でのラジオ体操のグループに参加していた甲斐もあってか、ふつうのお年寄りかは骨は丈夫な方である。実はこれまでも何回か転倒したのだが、いつも打撲程度で済んできた。しかしここで骨折や怪我で入院などしたら、再び娑婆に戻ることは難しかろう。せいぜい注意してもらわねば。
 いや、心配なのはばっぱさんより私自身の方だ。腰痛の方はグルコンEX錠を朝昼晩飲むようになってから消えたが、ときおりふくらはぎがおかしくなる。このあいだも、寝返りを打ったとたんに左足がこぶら返しを起こしてしばらく痛みが引かなかった。日中も、ちょっとした拍子にこぶら返しになりそうになる。こんなことはこれまでなかったことで、痛みに効くグルコンEX錠の代わりに、同じ日本薬師堂から出ているEX21グルコサミン1500というやつを飲むことにした。
 一年の終わりの話題としては、まことに辛気臭いものになってしまった。もうやめる。こんな与太話をときおり(毎回?)交えてのことだから自慢にはならないが、今年は七月末から今日まで、モノディアロゴスを一日も休まなかった。こんなことはこれまでなかったこと、という表現は上で使ったばかりだが正反対のことだから許してもらおう。といって最近は、実際に書くのは、今晩のように12時を回ってからが多いが、正直休もうと思うことがある。そんなときなんとか書きおおせるのは、アクセス数が意外に多いいことが励みとなっている。
 多いときは200を越えるが、たいていは160前後だろうか。どんな人がアクセスしてくれるのだろう? 何人かの人のことは予想できるが、あとの人たちがどんな気持ちでアクセスしてくれるのか皆目見当がつかない。しかし崩れ落ちそうな気持ちを奮い立たせてくれるのは、見ず知らずの方たちの無言の励まし(と理解させていただく)である。たぶんその方がたはリピーターだろうと勝手に想像している。
 ともかく泣いても笑っても明日が大晦日、さてなんと総括しようか。

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佐々木 孝 について

佐々木 孝(ささき たかし、1939年8月31日 – 2018年12月20日)は、日本のスペイン思想研究者。北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。5年半の修道生活の後、1967年同会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授となる。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、講師として専門のスペイン思想、スペイン語を東京外国語大学、駒澤大学、法政大学、早稲田大学などの大学でも教える。2002年、定年を前に退職、病身の妻を伴い福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり、富士貞房(ふじ・ていぼう、fuji-teivo、――スペイン語のfugitivo「逃亡者」にちなむ)の筆名で、専門のスペイン思想研究を通じて確立した人文主義者としての視点から思索をつづったブログ「モノディアロゴス(Monodialogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」を死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。作家の島尾敏雄は従叔父にあたる。 2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。
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